2011年6月18日土曜日

学習の障害を排除(その11)

iPhoneまたはiPod touchは、私がお勧めしているガジェットの中では唯一、対話的に使えるものです。
ですから、単語帳や文法テストなどのように、達成度や理解度をそれ自体で計測できるガジェットはこれだけです。

文法テストは題材によらず普遍的ですが、語彙は分野によるので、極端な場合は自分で用意することになります。

しかし、iPhoneやiPod touch自体で入力するのは苦痛です。また、学習しているうちに単語帳データの不備に気づくこともよくありますが、修正できなかったり、修正できてもPCに書き戻せなかったりすると、使い勝手としてはかなり難があると言えます。

そこで、これらを解決できる単語帳アプリケーションを探すことになります。
私は、Flashcards Deluxeを使っています。

データの用意と交換に関しては、Webサイトを使ってiPhone/iPod touchとPC/Macとの間でデータがやり取りでき、問題がクリアされます。

語彙に関しては、PCでExcelを使うなどしてテキスト形式で用意することができます。
私は通訳案内士試験の対策として、過去問の語彙、ハロー通訳アカデミーの単語教材、英語で説明する日本の文化の語彙をFlashcards Deluxeに取り込みました。私はタッチタイプ(俗にいうブラインドタイプ)できますが、手の運動にならないよう、意識して頭に入れながら打ち込むように心がけました。

Perlなどのテキスト処理に適したプログラミング言語や、Emacs系の高機能なテキストエディタを使える方は、さらに効率的に語彙データを用意できます。
これも通訳案内士試験対策での経験ですが、RNN時事英語辞典の語彙をFlashcards Deluxeに取り込みました。ちょっと欲張って、数年分のデータを用意したかったので、手入力では間に合わなかったのです。

ここで注意が必要なのは、上記の効率が入力作業だけのことを言っていて、どれだけ目標に近づいたか、つまり効果とは関係がないことです。
時間配分をうまくすれば、手入力で記憶を強化する方が効果的になることもあります。この場合は、データを用意する時間(効率)よりも、語彙の定着(効果)を重視することを意味します。

以上のように、iPhone/iPod touchの特長を活かして単語帳で学習するには、語彙データの用意、PCとのデータの交換が障害になることがありますが、Flashcards Deluxeのような良いアプリケーションを導入することで解決できます。

2011年6月16日木曜日

学習の障害を排除(その10)

学習の障害を排除するのにガジェットを用い、それを使う上での障害になることを排除する方法をご紹介してきました。
しかし、この便利なガジェットを持ち歩くこと自体が、学習の障害になってしまうこともあります。

ひとつひとつは小さくとも、ふたつ、みっつとまとめて持ち歩くのではかさばってしまいます。また、どの道具を使おうかと、状況ごとに考えていたのですが、わずかしかないすきま時間が減っていってしまいます。した

そこで、身軽になりたいときは、iPhoneひとつをもって出歩きます。
個々の機能は他のガジェットに見劣りすることがあっても、これひとつでほとんどのことができるという手軽さは魅力です。
ちょっとしたすきま時間を活用しようと思ったときに、役立つものがある。これは便利です。

2011年6月15日水曜日

学習の障害を排除(その9)

リスニングの練習では、わからないなりに聴くことと、トランスクリプトのある音声をしっかり聴くことの両方をやりたいものです。

聴くだけの練習はデジタルオーディオプレーヤー(DAP)があればよいのですが、トランスクリプトのある音声となると簡単にはいきません。まず入手が大変ですし、実践するには、たとえばDAPと書籍の両方が必要で、かさばって持ち歩きに支障が出てしまいます。

この障害を解決してくれるのが、Kindleの読み上げ機能、Text-to-speachです。Kindleひとつでテキストも音声も同時に手に入ります。オーディオブックと書籍のふたつを買ったりする必要もありません。

Text-to-speechは、男性、女性の2種類の声で読み上げてくれ、速度も3段階で切り替えられます。私には通常のスピードでも速いと感じられますが、遅くして聴けば問題ありません。

Amazon.comで販売されている電子書籍にはText-to-speechが禁止されているものもありますが、思ったよりもかなり多くの書籍でこの機能が利用できます。自分で用意した、いわゆる「自炊」コンテンツは、もちろんText-to-speechが可能です。

使い方次第で、シャドーイングやオーバーラッピングにも使えます。シャドーイングの場合、テキストは答え合わせのように使えます。オーバーラッピングは、読み上げられた音声にかぶせて、テキストを読み上げます。

このように、KindleのText-to-speechは、ぜひ使いたい有用な機能です。

2011年6月14日火曜日

学習の障害を排除(その8)

Kindleで英語で書かれた書籍を読むときに欠かせないのが、ワンタッチで検索することのできる辞書です。

もともと辞書がありますが、これは英語学習者が使うには語彙が難しいのが難点です。私の場合、語義を調べる際に孫引きが必要になり、そのうちにもとの文脈を見失ってしまいます。せっかくの便利な機能なのに、これでは学習する上で障害になってしまいます。

そこで導入したいのが、英語学習者向けの英英辞典です。辞書をいろいろと調べた末、私はMerriam-Webster's Advanced Learner's Dictionary [Kindle Edition]を買いました。

英英辞典では効率が悪いという場合には、英辞郎を使うのもよいと思います。

私は、ネット上の情報をもとに、英辞郎のデータを加工してKindleで検索できる辞書を用意しましたが、試行錯誤してかなり時間がかかってしまいました。私はこういうのが嫌いな方ではないので思わずやってしまったのですが、いたずらに時間を費やしたことを悔いました。

英辞郎のデータをお持ちの方は、時間とお金を天秤にかけ、データを自力で加工するか英辞郎●MOBI/Kindle対応版を購入するかを検討されるとよいでしょう。

2011年6月13日月曜日

学習の障害を排除(その7)

昨日は、仕事に役立つ、英語で書かれた電子書籍を読むことをお勧めしました。有料ということ自体が障害になることもありますので、今日は無料でコンテンツを用意する方法をご紹介します。

販売されている書籍以外にも、無料で公開されている、仕事に役立つ英文ドキュメントはたくさんあります。たとえば、論文やチュートリアルがインターネットで多数公開されています。

多くはPDFで、Kindleでそのまま読むことができます。職場で時間を取って読むことはなかなか難しいでしょうから、Kindleに入れ、すきま時間を活用して読むのはよい方法だと思います。

PDFのまま読んでもよいのですが、そのままでは文字が小さいのが難点です。そこで、以前ご紹介した、PDFをMicrosoft Word形式に変換するサービスを使い、できたファイルをKindleのフリーアドレスuser_name@free.kindle.comに送付して、拡大縮小可能なAZW形式で読むことができます。

通訳案内士試験では、ハロー通訳アカデミーの「第2次英語口述試験レポート」のサンプルPDFをKindleに入れて持ち歩いていました。
書籍も買いましたが、手入力でKindleに入れるのは、かける手間と効果が引き合いませんので、やりませんでした。ガジェットを使うのは手段ですので、もとの目的を見失わないようにしないといけません。

ある程度プログラミングの心得がある方は、ネット上のコンテンツを、Perlなどのテキスト処理に向いた言語や、Emacs系のテキストエディタなどで加工して、Kindleに入れてもよいでしょう。ただ、著作権には注意してください。

以上のように、効果を考慮しながらひと手間かけるようにすると、学習にも仕事にも役立つKindleのコンテンツを無料で充実させることができます。

2011年6月12日日曜日

学習の障害を排除(その6)

昨日に引き続き、ガジェットに入れる教材(コンテンツ)について述べます。

英文で書かれた書籍を読もうと思っても、なかなか敷居が高いと感じることが多いと思います。

敷居の高さのひとつは、実用性から切り離された「お勉強」と思ってしまい、モチベーションが上がらないことではないでしょうか。

書籍を選ぶときには、「日本語で書かれていたとしたら読みたい」と思える本であることが第一です。

仕事に役立つ、まだ邦訳が出ない、あるいは出そうもない、有用な書籍であれば、さらにモチベーションが上がります。

英語で書かれた優れた書籍はたくさんありますが、すべてに邦訳が出るわけではありません。邦訳が出るとしても、原書の発売から半年から1年の遅れは覚悟しないといけません。もっと困るのは、訳に問題がある場合が多いことです。

Kindleには、購入可能な書籍が数多くあり、印刷された本よりも安く、早く入手することができます。しかも、欲しいと思い立ったら、その場で、すぐに手元に届くのです。この特長をぜひ積極的に活かしたいものです。

このように、英文で書かれた本を読むにも障害がありますが、うまく取り組めば障害を解決できるだけでなく、電子書籍ならではのメリットを享受することができます。

2011年6月11日土曜日

学習の障害を排除(その5)

私はリスニングが苦手です。なじみのない分野の会話ではとくに、考えているうちに次の言葉がきてしまうので、追いつかなくなります。わからない状態で聞き流したのでは学習になりません。

自分にとって速すぎるペースで聴かざるを得ないというのは、学習の障害になります。また、自分にわかる速度のコンテンツ(教材)を用意しなければならないとすると、これも障害になってしまいます。
逆に、リスニングのトレーニングのため、自分が聴き取りやすい速度より少し速いコンテンツを用意したいときも同様です。

PCに詳しい方は、聞々ハヤえもん ( ぶんぶんはやえもん ) というソフトを使い、オーディオトラックを自分の希望する速度に変換してデジタルオーディオプレーヤーに取り込めば、自分の聴きやすい速度のコンテンツを用意できます。

しかし、これには手間がかかることと、耳が慣れてきたときに少し速度を上げようと思っても、希望する速度のコンテンツを用意しなければならないという難点があります。

そういうときにはICR-RS110MFの機能を活用し、再生速度を落として聴きます。これなら任意のコンテンツを、そのときどきで希望する速度で聴くことができます。

2011年6月10日金曜日

学習の障害を排除(その4)

今日はガジェットに入れる教材(コンテンツ)について述べます。

電子辞書を除けば、ガジェットで学習するには音声や音楽データ、電子書籍などのいわゆる「コンテンツ」が必要です。

コンテンツが有料だと、それ自体が「障害」になります。
ベストセラーになったフリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略によれば、いくらであるかとは無関係に、価格がついていることで入手をためらうそうです。
少額で内容が少ない電子データがあまりはやらないのは、少額決済の煩わしさばかりではなくて、額はどうあれ、購入するかどうかの判断が必要になることが大きいと思います。
うです。
少額で内容が少ない電子データがあまりはやらないのは、少額決済の煩わしさばかりではなくて、額はどうあれ、購入するかどうかの判断が必要になることが大きいと思います。

そこで、音声で学習するコンテンツとしては、無料で聴けるラジオ番組がよいことになります。

しかし、オンエア時に聴こうとすると、その時間は拘束されてしまいます。前もって時間を空けるようスケジュール調整が必要ですし、すきま時間を活用するのもやりにくくなります。

ラジオ番組を録音すれば、こうした問題は解決します。

録音する上で障害となるのは、ラジオが受信できる状況にしておくことです。建物の中ではラジオが入りません。自分が外出している時間の番組を録音しようとすると、ガジェットをもって歩けないことになります。

この障害は、自分が確実に家にいる時間の番組を選んで録画することで解決できます。

このように、学習用の音声コンテンツを入手するにも「障害」がありますが、ひとつひとつ排除することで、より学習しやすくすることができます。

2011年6月9日木曜日

学習の障害を排除(その3)

今日は引き続き道具について述べます。

耳から学習する場合、両手を自由にしておくのが条件でした。スピーカーから聴くラジオかやCDプレーヤーなどの他、ヘッドホンで聴くデジタルオーディオプレーヤー、ICレコーダー、携帯可能な小型ラジオといったものが使えます。

携帯機器を使う場合には、使いたいときにいつでも使えることが条件です。言い換えれば、使いたいときにバッテリーが切れている、ということが障害です。そうしたことが何度もあると心理的な障害にもなってしまいます。

この障害を取り除くためにはバッテリーのもちがいいことが条件で、いざというときに乾電池を使えるとなおよいです。

お勧めは、ICR-RS110MFのように、クレードルに載せればスピーカーが使えると同時に充電もでき、さらに乾電池も使える機器です。
家にいて、スピーカーで聴ける作業をしているときにはクレードルを使うようにすれば、聴きながら充電もできて、一石二鳥です。

ICR-RS110MFの場合はラジオの予約録音ができますので、クレードルに載せておけば外部アンテナが利用できて感度が上がって音質よく録音ができ、しかも充電ができるので、これも一石二鳥です。

携帯できるというだけならいろいろな選択肢がありますが、上記のように、障害になることを丹念につぶしていくと、条件にあう製品が自然に狭まっていきます。

2011年6月8日水曜日

学習の障害を排除(その2)

昨日の記事では、学習する上で最大の障害となる「時間の確保」について述べました。

ところで、障害というといかにも自分の責任でないように聞こえます。確かに、自分の時間をどう使うかは自分が決めているのですから、時間がないというのは、時間を確保する意志や能力がない言い訳で、責任転嫁は筋違いとも言えます。
しかし、自分を責めても、意志の弱さを呪っても、何もいいことはありません。
ここは単に「障害の排除」として、気持ちを楽にしておきましょう。

さて、時間が確保できるようになったら、次の障害は学習の道具です。
すきま時間は何かをしているのですから、やっていることに支障がでないよう、また、その状況でも問題なく使えるような道具が必要です。

たとえば、家事をしているときには手がふさがっています。ですから、耳でできる学習方法と、それに使える道具を考える訳です。

歩きながら読書している人もいますが、これは危険ですし、はた迷惑でもあります。ということで、これも耳でできる学習方法を考えます。
外で何かを聴くときには、騒音対策とともに、外の音が聞こえないことの危険も考えなければなりません。聞こえなかったり、危険だったりして嫌な思いをすると、これまた学習の障害となります。
ですから、静かな道を選んで歩き、大音量を避けることも必要です。

電車の中でも何かを聴いている人は多いのですが、とくに地下鉄では騒音がひどく、大音量にする必要があり、耳によくありませんし、隣り合った人に迷惑がられることもあります。
これもまた何らかの手当てが必要な、学習の障害です。
ここはやはり、読書など、目を使った学習を考えるのが得策です。

以上のように、すきま時間を活用するには、やっていることの妨げにならず、また各々の状況で問題なく学習できる道具が必要です。

2011年6月7日火曜日

学習の障害を排除(その1)

すきま時間にガジェットを利用して学習するのは、突き詰めて言うと、学習の障害となることを徹底的に排除するためです。

まずは、これまでに繰り返し書いてきた、時間の捻出です。

本ブログで言う「すきま時間での学習」は、もともと必要があって何かをしている時間を学習にも使ってしまうことです。いつも確保されている時間に、いつものことをしながら学習してしまうので、時間を捻出する苦労がありません。
また、もともと何か必要なことをしている時間なので、何かの理由で学習に充てることができなかったとしても、カリカリする必要がありません。

このように、すきま時間の利用で、学習に対する精神的な障壁もなくしてしまいます。

2011年6月6日月曜日

すきま時間で学習するわけ(その5)

すきま時間で勉強するとよいことは、学習した時間が簡単に概算できることです。
洗濯物を干したりたたんだりする時間はだいたいいつも同じですし、通勤時の徒歩や電車での移動時間もいつも変わりません。すきま時間すべてを学習に充てていなくとも、たとえば、今日は往復の徒歩の間だけ学習したというときには、歩いている時間を足せばおおよその学習時間がわかります。
時間と内容、あるいは効果は一致しないのではないか、というご意見もあるかと思いますが、効果は簡単に計れるものではありません。計れないとモチベーションが上がりませんから、いつも、簡単に計れるということは重要だと思います。
ピアニストの仲道郁代さんは、コンサートに備えて曲を仕上げる際に、何回弾いたかをノートに記録しているそうです。弾いた回数と完成度には相関があり、ある程度弾き込まないと仕上がらないとのことで、「練習したつもり」で終わらないために、客観的な指標として使っているようです。
語学学習でも勉強時間を記録することは有用だと思いますし、簡単に記録できる、モチベーション向上の施策として活用するとよいと思います。

2011年6月5日日曜日

すきま時間で学習するわけ(その4)

すきま時間は文字通りちょっとした時間ですから、時間や道具に制約がある分、逆にしっかり集中できるのがメリットだと思います。

机に向かって学習していると、かけた時間ほどの効果がないことが往々にしてあります。
たとえば、学習に取りかかる前に何を勉強しようかと考えたりすると、あっという間に時間が経ってしまいます。
また、机に向かったときにも、PCで何かを調べた拍子に広告などが目に入って違うものを見始めたり、思い立ってメールをチェックしてしまったりすると、これまた学習以外に時間を費やしてしまいます。

すきま時間にガジェットを使って学習する場合には、ルーチン化しやすく、何を学習するかで悩む必要がありません。
また、道具に制約がある分、他のことを始めて時間を使ってしまったり、気が散って身が入らないということがありません。

一回の学習時間は短くとも、一日のうちで何回か集中して学習する時間を確保すれば、長期間続けるうちに大きな効果が見込めると思います。

2011年6月4日土曜日

すきま時間で学習するわけ(その3)

試験対策を除けば、私は原則として机に向かって英語の学習をしないようにしています。例外は語源学(etymology)で、これはガジェット用のよい教材がなく、自炊で教材を用意するには時間的なコストがかかりすぎるためです。

机で学習しないのは、ひとつには学習はエンドレスなので、他のことに充てる時間まで使ってしまうためです。
こうなると家人をほったらかしにして家庭人失格の域に陥りかねませんし、たとえば、せっかく定期購読しているビジネス誌もろくに読まないなどという結果にもなりかねません。
よく言われる「勉強しすぎるとバカになる」を地で行ってしまうことになる恐れがあります。

原則としてすきま時間しか学習に充てないことにしておけば、こういうことは起きません。

「そんな状況にはならないだろう」とお考えの向きもあるかもしれません。しかし、私自身、TOEIC 900超えや通訳案内士試験には臥薪嘗胆で取り組んだため、他のことが手につかなくなった経験があります。

何のために、いつまでに、どこまで達したいかを明確にして、他にやるべきこととの優先順位をうまくつけられないのでしたら、すきま時間の範囲で学習するのが安全だと思います。

したがって、私は、ふだんの語学学習はすき間時間にしかしないと決めています。

2011年6月3日金曜日

すきま時間で学習するわけ(その2)

すきま時間の活用はタイムマネジメントの観点と心理的な観点から有用、と昨日の記事「すきま時間で学習するわけ(その1)」の冒頭で述べ、タイムマネジメントの観点から有用性を説明しました。今日は心理的な観点から説明します。

私が「すきま時間」と称しているのは、意識して確保している訳ではなく、いつもある時間です。しかも、何かをやっている時間でもあります。

いつもあるということから、この時間を学習に充てれば日課にできます。
ルーチン化できたなら、大リーガーのイチロー選手が「いつもやっていれば、やらないでいることが気持ち悪くなる」と語ったように、心理的な障壁が取り除かれるだけでなく、やりたいという意思が働くようにもっていけます。

いつも何かをやっているということから、この時間を学習に充てなかったとしても無駄にしている訳ではありません。
さらに言えば、学習以外の時間に充ててもよいのです。家事をしているときや歩いている時間には好きな音楽を聴いてもよいですし、電車に乗っている時間には学習以外の読書をしてもよいのです。生活に潤いがでるでしょう。

努力して学習時間を確保しているのなら、仮にルーチンワークできたとして、たまたま学習時間が取れなかったときには悔いたり、苛立ったりすることがあるでしょう。しかし、すきま時間なら、もともと何かをやっている時間ですし、学習できなかったとしても無為に過ごしたわけではありませんから、悔いたり苛立ったりする必要がありません。

このように、すきま時間の活用は、心理的にも楽な学習方法だと思います。

2011年6月2日木曜日

すきま時間で学習するわけ(その1)

本ブログのはじめに、学習時間の確保にすきま時間を活用することを書きました。

すきま時間の活用は、タイムマネジメントの観点と、心理的な観点から有用だと思います。

時間は誰にも平等に一日24時間しかなく、過ぎ去ってしまったら二度と戻ってきません。また、時間そのものはお金で買うことができません。一番貴重な資源は時間であると言って過言ではないでしょう。

仕事に就いたり、家族と生活したりしていると、なかなか自由になる時間がありません。
世の中には意志の強い方もおられますが、私を含め、毎日まとまった時間を英語学習に充てることができる方は多くないのではないでしょうか。一日30分だとしても、毎日机に向かって英語学習に取り組むのは難しいのが実情だと思います。

さて、これまで述べてきたすきま時間ですが、もともとは空いていた時間ではありません。何かしている時間を、同時に英語を学習する時間に充ててしまうのです。

私の場合は、洗濯物を干すのとたたむのが各10分、通勤時間は徒歩片道計30分と電車が25分ですから、すべて英語学習を同時に行ったとすると、これだけで毎日2時間あまりになります。昼休みも学習する気になれば、もう30分は楽に確保できます。

このやり方のよいところは、毎日やっていることなので、確実に時間が見込めることです。
どこぞの政党がいう「埋蔵金」ではありませんが、日頃の生活で見逃されがちな時間ですので、しっかり活用してタイムマネジメントに活かすのがよいと思います。

2011年6月1日水曜日

ガジェットのある週末(番外編)

せっかくのまとまった時間を学習に当てることはあまりないのですが、AppleTVを使って学習することもあります。



ひとつは、インターネットラジオで英語番組を聴くこと。もっとも、これは聞き流しになってしまい、あまり身が入るものではありません。

もうひとつは、video podcastを観ることです。私は、一月に一度くらいの割でGaba G Style Englishを観ています。

AppleTVを使うのは家人が出払っているときなので、学習するよりはYouTubeで好きな動画を観まくることの方が多いですが。

2011年5月31日火曜日

ガジェットのある週末(その2)

週末のすきま時間は家事をしているときくらいなので、あまりガジェットの出番はありません。

このところルーチン化しているのが、録画しておいたトラッドジャパンを観ること。
番組冒頭に日本語字幕で3分のビデオクリップが流れ、番組の終わりに英語字幕でもう一度流れます。
それをGoogle Docsに打ち込んでWord形式にし、Kindleで読めるようにします。
いわゆる自炊ですが、入力にあたって手と口を動かし、脳にすり込むのが目的です。

2011年5月30日月曜日

ガジェットのある週末(その1)

週末は平日よりもたっぷり時間があります。しかし、せっかくのまとまった時間ですから、自分のやりたいことをしたいもの。そうするとやはり、週末でもすきま時間の活用ということになります。

土曜の朝はAFNでKim Komando Showを録音予約してあります。Kim Komando Showは有料のpodcastがありますから、購読すればよさそうなものです。しかし、NHKのラジオ講座のCDや無料のストリーム配信にしてももそうですが、私の場合、いつでも手に入ると思うと逆にやりません。そこで、毎週録音して、2、3度聴いたら削除するようにしています。

Kim Komando Showの間に洗濯物を干すときは、録音時は音を出さないように設定してあるラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFのボリュームを上げて、オンエア中に聴きます。干すのが少し遅くなったときには、次の番組Car Talkを聴きます。

ご飯を作ったり後片付けをするときにも、ICR-RS110MFの出番です。後片付けは気が滅入りがちですが、何か聴きながらだと気が楽で、しかも学習できますから、一石二鳥です。

2011年5月29日日曜日

ガジェットのある一日(その2)

帰宅後すぐにやることは「ガジェットのある一日(その1)」で述べました。

帰宅後にガジェットを使って学習するのは、洗濯物をたたむときです。
クレードルに載せたラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFで、録音したラジオ番組をスピーカーで聴きながら作業します。

受験前を除き、ガジェットを使って学習するのは、これが一日のうちでは最後です。

週末を含め、ラジオ番組の予約は自宅に確実にいる時間帯に限っていますが、オンエアのときには聴いていません。英語の学習は、すきま時間の活用を基本としているので、洗濯物を干したりたたんだりするときに、たまたま予約した時間と重なっていれば、スピーカーから音を出して聞くという程度です。

2011年5月28日土曜日

ガジェットのある一日(その1)

ガジェットのある一日は、帰宅したときから始まります。
というのは、充電や録音といったセットアップがあるからです。

帰宅したら、まずラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFをクレードルに載せます。
これだけで充電と録音の準備は万端です。ラジオの録音に関しては、受信状況が問題となりますが、クレードルに載せておけば感度が格段に上がります。ループアンテナの向きを確認しておきます。

KindleにWordなどのファイルを送信してある場合は、自宅でWiFi接続します。WiFiでのみ受信できるフリーメールアドレス(user_name@free.kindle.com)宛てに送信したファイルは、自動的に変換され、追加費用なしでKindleに送れるからです。

さて、録音ですが、確実に自宅にいる時間帯の番組を予約します。
たとえば、実践ビジネス英語でしたら、昼の放送ではなく、再放送を予約します。いつもICレコーダーを持ち歩く訳でないとしても、持ち歩く可能性があるならば、安全策を取るべきです。
そうすることで、悩まなくてすみますし、失敗もなくなります。

2011年5月27日金曜日

いつでもどこでも勉強:勤務中編(その4)

外出するときは、移動の時間を活用したいものです。
電車での移動時間は、英語の資料を読むよい機会です。PDFやWordの文書をKindleに入れ、じっくり読むとよいでしょう。

ちょっとした小技としては、PDFをWordにしてからKindleに入れることです。無料のオンラインサービスがありますので、検索エンジンで"pdf to word converter"を検索条件にして探してみてください。

PDFはページ割付が固定的なので拡大して読むことに制限がつきますが、WordにしてからKindleに入れれば、文字の拡大がかなり自由になります。
その代わり、ページ番号などがおかしな位置につくことがありますが、文字の読みやすさを重視した方が疲れないと思います。

2011年5月26日木曜日

いつでもどこいつでもどこでも勉強:勤務中編(その3)

勤務中に資料探しをすることはよくあると思います。

書籍の場合、英語の方が圧倒的に多いですし、内容的にも優れたものが多いのが実情です。
数が多いのは、日本語を話す人よりも英語を話す人の方が多いからです。
内容に関しては、ふたつ理由があると思います。ひとつは著者が知り得る情報量が、英語であるだけに、日本語だけに頼るよりもはるかに多いことです。もうひとつは、英語で発行される書籍は数が多いだけに、淘汰されて生き残ったものにはよいものが多いことです。

したがって、日本語でよい書籍が見つからなかったときには、英語の書籍を探すとよいということになります。

amazonの洋書の品揃えはよいですが、まずKindle版があるかどうか調べるとよいでしょう。
Kindle版があれば、すぐに手に入ります。まずはサンプルを取り寄せておき、内容をじっくり確認して購入するかどうかを決めるとよいと思います。

2011年5月25日水曜日

番外編:dynabook az

寝転がりながら、YouTubeを観たり、NHKラジオ語学番組のストリーミングを聴いたりするのに適しています。


2011年5月24日火曜日

いつでもどこでも勉強:勤務中編(その2)

昨日に引き続き、電子辞書の勧めです。

会議中でも電子辞書が活用できることは、電子辞書ワードタンクC50のモバイル性(その3)で記載しました。

常習的に会議に遅れてくる人もいますが、そうした人を待つ手持ち無沙汰な時間や、朝一番の会議で早めに会議室入りしたときなど、業務に関連する英文記事を持ち込んで読むとよいと思います。その傍らにはもちろん、電子辞書を置きます。

これだけで、遅れて来る人に苛立ったり無為に時間を過ごすことなく、すきま時間を活用できます。

2011年5月23日月曜日

いつでもどこでも勉強:勤務中編(その1)

勤務中に活用したいのは電子辞書です。

情報源としては、質、量ともに、英語が日本語を圧倒しています。しかも、日本語の情報はオリジナルが英語であることが多いので、邦訳されるまでに時間がかかったり、誤訳があったりもします。

専門分野の情報であれば、語彙も比較的限られていますし、文脈も掴めていますから、あまり抵抗なく読むことができます。
そこで、英語の情報をできるだけ利用するようにすれば、日本語の情報だけに頼るよりもたくさんの質のよい情報にアクセスできます。しかも、業務に役立つ英語が学べるのですから、これ以上よい学習はないと思います。

私の場合、変化が激しいIT分野なので、素早く大局をつかむ必要に迫られることが往々にしてあります。
日本語のよいサーベイはなかなかありませんが、情報源を英語も含めて考えれば、ぐっと幅が広がります。

さて、インターネットの情報を探すのであれば、オンライン辞書などを使えばよいではないか、と思われるかと思います。
私の経験では、やはりキーボードをたたくなどの操作がないと、記憶に定着しないように感じます。楽に検索できると、その単語を記憶に焼き付ける時間が足りないと思うのです。
電子辞書を使い、単語帳、ブックマーク(熟語登録)、ジャンプ機能(辞書内/外検索)を駆使していくと(受容)語彙が増えていくのが実感できます。

2011年5月22日日曜日

いつでもどこでも勉強:昼休み編(その2)

昨日の記事「いつでもどこでも勉強:昼休み編(その1)」に書きましたが、私はお弁当を会社にもって行っていますので、昼休みは自由になる時間がたっぷりあります。

しかし、時間的にゆとりがあると「まだ大丈夫」と高をくくってしまい、過ぎてみると大して有効に使えなかったという結果になりがちです。

私の場合、60分の昼休みの前半30分は食事を含め、定期購読している週刊東洋経済を読んだりして、好きなことをします。
学習に充てるのは歯磨きをしたあとの時間です。
時間が区切られている方が身が入りますし、一日のトータルで考えてれば、家事をしながらと通勤途中で学習していますから、試験前は別としてふだんの学習時間としてはこれでも十分です。

さらに言えば、英語の文献をよく読むときには、昼休みの学習はスキップしてしまいます。仕事が語学学習を兼ねるからです。

ペースを守ることも大切ですが、闇雲に学習時間だけを増やすのは味気ない生活を招きますので、バランスを考えるようにしています。

2011年5月21日土曜日

いつでもどこでも勉強:昼休み編(その1)

私が勤務する会社では、昼休みは1時間あります。結婚以来、ずっとお弁当をもって出社しているので、昼休みは時間がたっぷりあります。

職場では昼寝を決め込む人も少なくありませんが、時間の使い方としてはもったいないと思います。
というのは、昼休みに回復を図らないといけないということは、午前中の貴重な時間に頭が回っていないことを意味しますから。
少なくとも6時間はきっちりと睡眠を取り、すっきりと目を覚まして、午前中は何事も効率よく進めたいものです。

睡眠時間をきちんと取ることは、記憶を定着させる意味でも重要です。眠っている間に記憶をリプレイしているそうですから、仕事でを含め、学んでいることを身に着けるには、睡眠時間を削って勉強するのは逆効果です。

夜はよく眠って、昼休みは勉強する。これが、よいリズムだと思います。

さて、お弁当を食べたあとの時間、自分の席で勉強することを考えてみましょう。
会社に勉強道具を置いておくことはできますが、置きっ放しでは、自宅で勉強することができません。平日の夜や週末に自宅で勉強しようと思っても、必要な道具が会社にあったのではできません。せっかくのやる気が失せますし、これまで何度も書いていますように、こうしたことが繰り返されると、そもそもやる気が出なくなります。
ですから、自宅でも会社でも同じ道具を使って勉強できることが重要で、コンパクトに持ち歩くことのできるガジェットは最適です。

2011年5月20日金曜日

いつでもどこでも勉強:通勤編(その4)

私が通勤している路線は空いているのですが、外出の場合には混雑する路線ででかけることもあります。

都内に出る分には、ラッシュ時には急行の運用がなく、準急と各駅停車で5分程度しか違わないので、少し早めに家を出て、各駅停車を利用します。そうすることで疲れが低減されますし、ふだんの通勤と同様にガジェットを使って勉強することができます。

不運にしてすし詰めの電車に乗る羽目になった場合には、頭の中で思ったことをできるだけ英語にしてみます。
季節の話題や時事問題、通勤途中で見たもの、たとえば電信柱や道路標識など、題材はなんでもよいのです。
意外にできないことに気づきますが、慌てず騒がず、電子辞書が出せるくらいに空くか、電車を降りて一息ついたときに、言えなかったことを調べてみればよいのです。

このように、ちょっとした工夫で、混雑する路線や電車を使うときでも勉強ができます。

2011年5月19日木曜日

いつでもどこでも勉強:通勤編(その3)

電車で英語を聴かない理由はふたつあります。ひとつには耳によくないこと。もうひとつは乗り合わせた方に迷惑がられることです。

Kindle版がない書籍を読むときは当然ながら本を持ち歩くわけですが、この場合は電子辞書ワードタンクC50の出番です。
座れなかったときには、ストラップを左手にかけて利用します。

読書をしないときには、iPhoneを使って学習します。使用するアプリケーションは、Flashcards DeluxeGrammar Upがほとんどです。

本がないときのもうひとつの学習法は、電子辞書を使うことです。履歴と単語帳を使って、前に検索した単語や熟語を復習します。エビングハウスの号客曲線を利用し、記憶の定着を図るわけです。

2011年5月18日水曜日

いつでもどこでも勉強:通勤編(その2)

待っているときを含めて電車を利用している時間は、たいてい読書に充てています。試験前は、単語や文法を学習することもありますし、Kindleに試験対策の「自炊」コンテンツ(自作のコンテンツ)を入れて学習することもあります。

Kindleにはたくさんの書籍が入ります。積読(つんどく)になってもよいので、好きな書籍を入れておき、そのときどきで興味のある本を読むのがよいと思います。私なりのポイントは、以下の通りです。
  • 好きな本、仕事に役立つ本を選ぶ
    →話題の書でも、日本語でも読まないような本は選ばない
  • 3Gモデルならいつでも購入できるので、よさそうな本のサンプルを数多く入れておく
    →本を選ぶのは時間がかかるので、昼休みなどまとまった時間があるときにサンプルを入れておく

Amazonには、無料のコンテンツもあります。また、日本で言えば「青空文庫」にあたるような、著作権が切れた書籍の電子ブックデータを公開しているサイトもありますので、読みたい本を探してみるとよいと思います。

電車で座れたときには、電子辞書ワードタンクC50を出すこともあります。やはり、電子辞書の方が速く、ジャンプ検索や履歴などが使えて便利なので。餅は餅屋、という感じでしょうか。

私の性格かもしれませんが、時間がたっぷりあるときには却って読書ができません。電車に乗っている限られた時間だからこそ、集中して本を読むことができるようです。

2011年5月17日火曜日

いつでもどこでも勉強:通勤編(その1)

通勤中、歩いているときと、公共交通機関を利用しているときには勉強ができます。

今日は、歩いているときの勉強法について書きます。

出勤時に歩いているときには、ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFで英語教材を聴きます。利用するのは、主に書籍の付録CDをエンコードしたものです。

昨日の記事「いつでもどこでも勉強:家事編」に書きましたが、朝は洗濯物を干しながらICR-RS110MFをクレードルに載せ、スピーカーでラジオ番組を録音したものを聴いています。多少なりとも動き回るので、ラジオをずっと聴くことはできませから、細かいところまで集中して聴くことはできません。さらには、声を出すとスピーカーの音声が聞こえないので、シャドーイングもできないわけです。

外を歩くときも家でやったことと同じ学習では飽きますから、上記でできないことをやります。

ひとつには、センテンス再生や再生スピードの変更機能を利用して、細かいところまで聴くことができます。実際に書かないまでも、ディクテーションを行うイメージです。きっちりした日本語にするつもりで、和訳の練習をするのも効果的だと思います。

違う学習法としては、せっかくイヤフォンで聴くのですから、シャドーイングを行います。書籍の付録CDは明瞭に話していますので、再生スピードをコントロールすれば、どのCDでもシャドーイングが可能です。

歩いているときに学習するには、危険を避け、耳をいたわるために、車通りの少ない道を選ぶのがよいと思います。

2011年5月16日月曜日

いつでもどこでも勉強:家事編

昨日の「意識すれば、いつでもどこでも勉強できる」に続いて、具体例として家事をしながらの勉強について触れます。

私の場合、朝は洗濯物を干し、夜は洗濯物をたたむのが日課です。少しでも家事をすると、家内の機嫌がよくなり、家庭円満につながりますので。

洗濯物は室内でまずハンガーにかけるので、そのときにラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFをクレードルに載せ、録音したラジオ番組を流します。AFNは音楽が流れている時間が多いので、自分に都合よくニュースなどをやっているとは限りませんので。
洗濯物をたたむときは当然室内ですから、干すときと同様に、録音したラジオ番組を流します。

iPhoneアプリで聴けるインターネットラジオにはたくさんのチャンネルがあり、学習に役立つチャンネルもありますが、アプリを起動してから聴けるようになるまでしばらく時間がかかるのが一番の難点です。

さて、このときに聴くラジオ番組は、飽きが来ないようにある程度の頻度で更新する必要がありますが、多すぎても聞き流す結果となり、効果が上がらないようです。二度三度と繰り返し聴き、一週間後には違うものを聴くというペースがよいと思います。

2011年5月15日日曜日

意識すれば、いつでもどこでも勉強できる

英語を学習しようと思っていてもできない方の中には、「時間がないからできない」とか「時間ができたら勉強する」とおっしゃる方が少なくないようです。
誰しも一日は24時間しかなく、とくに社会人になって「少年老いやすく学なりがたし」という諺を身を以て思い知ることが多いでしょう。

しかし、意識すれば、いつでもどこでも勉強できると思います。このブログで何度も書いてきましたが、歩いているとき、電車に乗っているとき、家事をしているとき、就寝前のひとときなど、すきま時間を活用するのです。

すきま時間が活用できない理由は、ひとつには準備が整っていないからです。
ちょっとしたすきま時間ができたときに学習しようとせっかく思い立っても、そのときに必要な道具がなければ学習することはできません。
思い立ったらいつでも学習できるよう、準備を整えておくことが必要です。それも楽に準備でき、常に使えるようになっていることが重要です。準備に手間がかかるのでは長続きしませんし、いざというときに、たとえばバッテリー切れで使えなかったりしたのでは、継続することに対する意欲がそがれます。

楽に準備できて、いつも使える。それが、私が重視する、ガジェットの重要な特性です。

2011年5月14日土曜日

番外編:AppleTV

モバイルではありませんが、私が使っているガジェットのひとつにAppleTVがあります。



私がAppleTVを語学学習で使うのは、podcastとインターネットラジオの視聴です。
AirPlay機能を使ってiPhoneなどからストリーミングすることもできますし、PCやMacのiTunesにあるコンテンツを再生することも可能です。

自宅にひとり居る場合など、テレビを独占できるときには、podcastの視聴にはAppleTVが楽です。

AppleTVのサイトはこちら

2011年5月13日金曜日

iPhone/iPod touchのモバイル性(その3)

語学学習用のガジェットとしてのiPhoneの最大の特長は、オールワンだということです。

必要なものはほぼすべて揃います。あえて欲を言えば、機能として欠けているのは、
  • 任意のオーディオトラックの細かい再生速度コントロール
  • 数秒間だけの巻き戻し
  • AMラジオの受信
でしょうか。
AMラジオの受信については、オーディオトラックを別に用意することもできますから、コンテンツによっては問題になりません。

すきま時間を活用するには、モバイル性が重要です。これひとつで語学学習に必要なものがほぼすべてがそろうということは、すきま時間を活用する上でこの上ない特長だと言えます。どこに行くにも、携帯電話を持ち歩きます。ですから、携帯電話がある=語学学習に必要なものがある、ということになり、いつでもどこでも学習できる段取りができていることになる訳です。

iPod touchの場合は、音楽、ビデオ、アプリケーションのため、ということになるでしょうが、いつも持ち歩くように習慣づければ、携帯電話の場合と事情が同じになります。

十徳ナイフのように、コンパクトながら何でもできるというiPhoneは、使い方次第で最強の語学学習用ガジェットになります。

2011年5月12日木曜日

iPhone/iPod touchのモバイル性(その2)

iPhone/iPod touchと他のiPodの違いは、PCやMacの助けを借りずにpodcastを視聴できることです。PCやMacと接続し、iTunesを立ち上げて同期させるのは、たまにならともかく日課にするには面倒です。

YouTubeが視聴できることも大きな利点です。ハーバードビジネススクールの講義など、YouTubeには有用なコンテンツが多々あります。英語学習だけと思わず、自分に必要な、あるいは興味のあるコンテンツを探してみるとよいでしょう。

私は、インターネットへのアクセスは3G回線ではなくWiFiを利用していますので、iPhoneでpodcastやYouTubeにアクセスするのはもっぱら自宅です。寝床でも手洗いでも、思い立ったときにアクセスするようにしています。

PCやMacに向かう必要もなく、ましてiTunesと同期させる手間もないという手軽さが、自宅での学習にも奏効します。

2011年5月11日水曜日

iPhone/iPod touchのモバイル性(その1)

ガジェット大きさ重さバッテリー画面コンテンツ
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110MF)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆

上の表ではiPhone 3Gになっていますが、私はもっぱらオフラインで利用していますので、使いかたとしてはiPod touchと変わりません。そこで、iPod touchのスペックに基づいて書いておきます。

大きさは高さ111.0 mm×幅58.9 mm×厚さ7.2 mm、重さは101gです。
ディスプレイは3.5インチ、解像度が960×640ピクセルです。

カタログスペック上のバッテリーのもちは、音楽再生で最大40時間、ビデオ再生で最大7時間となっています。だいぶバッテリーがもつようになってはいますが、一日持ち歩いてアプリケーションをふんだんに使う場合には心細いでしょう。
iPhoneの場合には、通話や3G通信ででバッテリーを食いますから、さらにバッテリーが心配になるところです。

コンテンツは、iTunes Store、App Storeで、オーディオ/ビデオ、アプリケーションを購入することを中心に搭載することになります。アプリケーションは無償のものも多数ありますが、実用に堪える語学学習用ソフトは有償が主となっています。
自分で揃える場合は、CDをエンコードしたオーディオトラックや、DVDをリッピングしたビデオを入れます。ただし、DVDのリッピングは著作権上の懸念がありますので、自己責任でお願いします。

ちなみに、私の場合、発音の勉強用に購入したDVD UDA式30音トレーニングをエンコードして持ち歩いています。

2011年5月10日火曜日

電子辞書ワードタンクC50のモバイル性(その3)

電子辞書のよいところは、勤務中でもいつも使えるということです。こんなことを言うと、それはモバイルギア全般に言えることではないか、と言われそうですが、さにあらず。
もちろん、スマートフォンなどにも辞書はありますが、勤務中に使ったら遊んでいると受け取られかねません。瓜田李下ということもあり、痛くもない腹を探られないためには、とくに会議中にはスマートフォンの操作はできません。
その点、電子辞書ならあまり心配がありません。

私の場合、会議中に調べるのは怪しげなカタカナ英語が使われたときが多いのですが、実は国語辞典を一番使っています。日本語がおかしいと思うことが、変なカタカナ英語よりも多いのです。国語の語義や概念をしっかり捉えておくことが、外国語を学ぶ上で役立つと思います。

ということで、私は電子辞書を会議室に持ち込んで活用しています。

2011年5月9日月曜日

電子辞書ワードタンクC50のモバイル性(その2)

モバイル性を支える一番の特長は、単4形乾電池が使用でき、カタログスペックで連続100時間、実使用でも1ヶ月以上は電池交換なしで使えることです。

意外に重要なポイントが、ストラップがあること。電車で洋書を読む際、左手にかけておけば辞書を引けて便利です。



さらに、ストラップの付け根のところに見える、5方向ジョグシャトルがついています。上下左右にカーソルを移動でき、中心をクリックすれば「訳・決定」ボタンを押下したのと同じ作用を果たします。

単語帳機能も、モバイルではとくに便利です。机上で使っていれば、物理的な単語帳や、iPhoneアプリFlashcards Deluxなどを使えますが、出歩いているときにはそうもいきません。電子辞書の基本機能ではありますが、重宝する機能です。
ただし、ワンタッチで簡単に登録できるということは、記憶として定着させるには不利です。しっかり覚えたいときには、あとでひと手間かける必要があります。

2011年5月8日日曜日

電子辞書ワードタンクC50のモバイル性(その1)

ガジェット大きさ重さバッテリー画面コンテンツ
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110MF)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆

ワードタンクC50の大きさは、閉じた状態で幅126.3mm×奥行き76mm×厚さ22mm11、重さは電池込みで166gです。

使用電池は単4形2本で、カタログスペック上の連続使用時間は約100時間です。実使用上も、結構頻繁に使っても2-3ヶ月は電池を交換せずに使えます。
そう交換するものではないですが、廃棄時の環境負荷が高い乾電池の代わりにeneloopなどの充電式電池を使用すると、環境負荷をあまり意識せずにすみます。

画面は4.2インチで、今どき珍しいバックライトなしの液晶ディスプレイ。発売が2005年3月ですので、私が購入した2007年12月でもすでに古い機種でした。しかし、このディスプレイがよいのです。明るいところでも見やすいですし、バッテリーのもちがよい理由にもなっています。

バッテリーが長持ちするのは、起動が早いことも一因です。電源を入れてコンマ何秒かで使えるので、安心して、オートパワーオフを最短の1分に設定できるからです。

主なコンテンツは、以下の通りです。概ね、利用頻度順に並べてあります。
  • 大修館「ジーニアス英和辞典第3版」「ジーニアス和英辞典第2版」「英語語義イメージ辞典」
  • オックスフォード「現代英英辞典 第6版」「英語類語辞典第2版」「英語連語辞典」
  • 口語英語大辞典
  • 「スーパー大辞林」「改訂新版 漢字源」「カタカナ新語辞典 第5版」

2011年5月7日土曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFのモバイル性(その4)

ICR-RS110MFの特長はラジオが聴け、予約録音できることです。この記事のタイトルからしても、なんだ当たり前じゃないか、とお叱りを受けそうですが、これがポイントなのです。

PCやMacに接続して録音できるUSB ラジオチューナーがありますから、iPodなどのDAP(デジタルオーディオプレーヤー)をお持ちなら、機能だけをみれば同じことができます。

しかし、USBチューナーとDAPの組み合わせで語学番組などをのは、一度限りならともかく、日課にしようと思うと結構面倒です。
まず、受信、録音できるようにするまでにひと手間あります。時計合わせも必要ですから、ITリテラシーがある程度ないと、意図通りに録音できません。
録音した番組をDAPへコピーするには、PCやMacを立ち上げ、DAPを接続しなければなりません。朝の忙しい時間帯や、帰宅後の疲れた体ではやりたくない作業です。

その点、ICR-RS110MFなら、クレードルに載せておくだけでよいのです。時計合わせは時報で自動的に行われますし、予約通りに録音され、バッテリーも充電されますから、あとはでかけるときにICR-RS110MFをもって行くだけです。この手軽さが重要だと思います。

2011年5月6日金曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFのモバイル性(その3)

ICR-RS110MFはコンパクトで胸ポケットに入れておけますが、そのままでは滑り落ちてしまいますので、ストラップをつけるのがお勧めです。私は100円ショップで買ったものでお茶を濁しています。

考慮の必要があるのが、ヘッドホンのプラグ形状です。ICR-RS110MFのヘッドフォン端子が横についているためです。下の画像で右上に見えているのはマイク端子ですが、そのちょうど反対側にヘッドフォン端子があります。



胸ポケットには縦に納めますが、ストレート型のプラグだと付け根のところでケーブルが折り畳まれるため、断線しがちです。安いヘッドフォンならあきらめもつきますが、骨伝導型ヘッドフォンを危うく断線させかけたときにはショックを受けました。
L型プラグのヘッドフォンはあまりありませんから、ELECOM ヘッドホン延長コード EHP-CT23G/10BKのような、L型端子の延長コードを使うのも一案です。

細かいことですが、ちょっとした工夫で持ち歩きがしやすくなりますので、この数百円の投資はしておきたいところです。

2011年5月5日木曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFのモバイル性(その2)

クレードルつきのセット商品ICR-RS110MFの他、本体だけのICR-RS110Mもあります。eneloopなどの充電式電池をすでにお使いの方には、本体だけのICR-RS110Mで十分とお考えの向きもあるかもしれません。しかし、私はICR-RS110MFをお勧めします。

私が使っている電子辞書ワードタンクC50の場合は、毎日使ってもひと月以上は電池を入れ替える必要がありません。しかし、ICR-RS110Mの場合は、録音再生を毎日やっていれば、結構な頻度で電池を入れ替える必要があります。ほんのちょっとの手間ですが、その億劫さが学習しようという気持ちの妨げになってしまいます。

しかも、いざ電池が切れたときに替えのeneloopを持ち合わせていなかったらどうでしょうか。そして、すぐには単4乾電池が買えなかったとしたら。そうした経験が二度三度と繰り返されれば、やがてはICR-RS110Mを持ち歩くこと自体が億劫になりかねません。

クレードルにセットするには、置く行為自体を意識するよりも、スピーカーで聴く習慣をつけるのがよいと思います。AFNやNHKの語学番組を聴くのもよいですし、語学用のCDを録音して聴いてもよいでしょう。

ICR-RS110MFのモバイル性を陰で支えているのは、クレードルと、それを使う習慣だと思うのです。それが、クレードルつきのモデルをお奨めする理由です。

2011年5月4日水曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFのモバイル性(その1)

ガジェット大きさ重さバッテリー画面コンテンツ
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110M)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆

ラジオ付きICレコーダー ICR-RS110Mは、本体の大きさが幅49.5mm×高さ113.5mm×奥行き18mm、重さが電池込みで約92gです。

バッテリーは単4乾電池1本で、単4型eneloopが付属しています。クレードル接続時、およびPCとUSBで接続している時には自動的に充電されます。逆に言うと、充電しないで接続することはできません。
eneloopがへたらないか心配ですが、2008年12月に購入してから同梱のeneloop だけを使い続けていても問題なく利用できています。

記録メディアはマイクロSDで、2GBのカードが同梱されています。私は8GBのカードに換装して使用しています。
8GBでは足りないと思われるかもしれませんが、語学用のCDのエンコードにはモノラルでビットレートを下げているので、8GBでまったく不自由しません。

ファームウェアをVer.2.00にアップデートすると録音予約が20件になります。もとは5件でしたから、これは嬉しいのですが、20件は多すぎる気がします。おそらく、競合機に対抗できるスペックにしただけではないでしょうか。

この機種よりも新しいICR-XRS120MFが気になるかもしれませんので、少し比較しておきます。

機能としてはほぼ同じですが、もっとも大きな違いはバッテリーです。ICR-XRS120MFはリチウムイオンにしている分、小型軽量となっていますが、緊急時に単4乾電池を入れてしのぐということができません。電池持続時間は、64kbps MP3再生時でICR-RS110Mが53.5時間なのに対して、ICR-XRS120MFは37時間ということです。私はICR-RS110Mの方が安心ですが、まめに充電できるという方はICR-XRS120MFを選択しても問題ないでしょう。

ICR-XRS120MFの方が優れていると思う点は、再生中に所定の時間だけ戻すセンテンスリピートの設定の違いです。CR-XRS120MFは1から5秒で設定できるようですが、ICR-RS110Mは5/10/15秒です。語学用CDでは5秒でも結構戻るので、10秒、15秒と戻すことはないでしょう。その点、短い時間を設定できるICR-XRS120MFの方が有利だと思われます。

2011年5月3日火曜日

Kindleのモバイル性(その3)

Kindleのモバイル性として、購読を挙げておきたいと思います。

マンションに住んでいると、郵便受けまで新聞を取りに出るのが億劫になります。しかし、Kindleで購読していれば、毎日自動的に新聞が届き、読みたいと思ったときに障壁となることがありません。

また、英字新聞を紙面で購読した場合には、読みきれなかった新聞がたまってしまい、やる気がそがれることがあると思います。私自身、そういう経験をしました。自分の読解力が、たまった新聞に嘲笑われているような気がしたのです。文法もさることながら、語彙がまったく足りません。
購読すると読みきれないからと言って、週一回だけキオスクなどで買うというのもまた面倒です。私自身、長続きしませんでした。

電子版を購読していると、毎日届いても、読んでいなかった分がたまるという感覚がありません。自分で見ようと思わない限り、過去の配信は目に触れません。たったそれだけのことですが、不思議と気楽に読めるのです。語彙も自動的に検索することができますから、心理的な障壁が下がります。

また、英字新聞独特のレイアウトが読みにくさのひとつに挙げられると思いますが、電子版には紙面の制約がないので、この問題はありません。逆に、カテゴリーごとの記事一覧で見出しを確認でき、見出しだけでよしとする記事と、本文を読む記事を簡単に選別できるので、全体を把握しやすくなります。

私の場合は、国際関係とIT関連の記事をよく読みます。新聞を毎日ストレスなく入手し、興味のある記事を選別して、どこでも読めるようになると、自然に新聞に目を通す時間が長くなります。Kindleで英字新聞を購読するのはお奨めです。

2011年5月2日月曜日

Kindleのモバイル性(その2)

Kindle 3(3G+WiFi)モデルをもち歩いたときの魅力は、なんと言っても無料の3G回線です。
自宅にいるときにはWiFi接続すればよいですが、外出中にいつでもKindle Storeにアクセスできるのは快適です。しかも、通信費が無料ですから、躊躇なく使うことができます。

思い立ったが吉ということもあり、欲しいと思ったときにいつでもどこでも購入できるというのがミソです。
私の場合は、試し読みのサンプルが常に多数Kindleに入っています。欲しい本はたくさんありますが、読書にかけられる時間も費用も限りがありますから、欲しさの度合いに応じて購入することになります。その「欲しさ」はきっかけによって変化します。たとえば、ニュースがあったときや、必要に迫られる事態になってくれば、購入候補のリストにおかれていたものが突然、いますぐ購入する対象となることがあります。

そのようにして購入した書籍にCrucial Conversations: Tools for Talking When Stakes Are Highがあります。もともとペーパーバックでもっていた本ですが、引っ越して本をしまっておく場所が減ったのを機にほとんどの本を処分し、その後、永らくサンプルをKindleに入れていた状態が続きました。急に購入することになったのは、会社での交渉ごとに行き詰まりを感じたときでした。

私の場合、いきなり本を買うことはあまりなく、書評やアマゾンのレコメンデーションなどで知った書籍について、カスタマーレビューを読んだり、サンプルを読んだりしてから買うスタイルなので、上記のようなことが往々にしてあります。
欲しいと思ったときに買える。それがKindleのすばらしい特長だと思います。

2011年5月1日日曜日

Kindleのモバイル性(その1)

ガジェット大きさ重さバッテリー画面コンテンツ
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110MF)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆

Kindle 3(3G+Wi-Fiモデル)の大きさは縦191mm×横122mm×厚さ8.5mm、重さは238gです、掌サイズで薄く軽いので、鞄に忍ばせておくのにもってこいです。

私が使っているライトつきの本革カバーを着けると、大きさは縦195mm×横135mm×厚さ20mm、重さは460gになります。厚みが増えて重くなるので、持ち運びだけを考えればカバーをかけない方が便利ですが、私は画面の保護とライトのためにカバーを着けています。

バッテリーのもちは無線オフで1ヶ月、無線オンで10日というのが公称値です。実使用でもそのくらいもちますので、最後に充電したのがいつだったか思い出せないほどです。ただ、バッテリーは内蔵なので、切らさないように注意する必要があります。
USBバスパワーで充電できるので、私はケーブルだけ持ち運ぶようにしています。

画面はなんと言っても高精細が魅力です。さらに、直射日光の下でも問題なく読めます。文字の拡縮、行間の調整、画面の方向設定も可能ですから、書籍によって適宜設定を変えれば読み易くなります。
バックライトがないため暗いところでは読めませんが、使ってみると、実用上は暗いところよりも明るいところで読めることの方が重要だと気づきました。そういう訳で、せっかくライトつきのカバーを買いましたが、私の使い方ではあまりライトが活躍する場面がないのが実情です。

コンテンツは、Amazonで多数の書籍が販売されています。ただ、日本語の書籍はまだほとんどありませんので、学習用には英語の書籍を購入するか、自分で用意する、いわゆる自炊をすることになります。
Kindleが内蔵している辞書はノンネイティブには難しいので、英語学習者向けのものを購入した方がよいと思います。英辞郎を導入するのもよいでしょう。

2011年4月30日土曜日

モバイル性(その4)

モバイル性が重要なのは、学習の敷居を下げるためです。
せっかく学習しようと思っても、実行に困難が伴うなら、そこでやる気が削がれてしまいます。その困難さを取り除き、嫌だな、やりたくないな、と思わないですむようにしてしまえば、すんなりと学習に取り組むことができます。

なにごともそうですが、まずは段取りが重要です。
すきま時間を活用するには、学習道具を持ち歩いている必要があります。たくさんの用具が必要なのでは用意が大変ですし、かさばって、重い荷物を持ち歩くのは嫌でしょう。そう思うと、用意をするのが億劫になったり、せっかく用意をしても「重いから、やっぱり持っていくのはやめよう」などとなりがちです。
さらに、ここまでの心理的な障壁を乗り越えても、いざ使おうという段になってバッテリーが切れていたり、直射日光が当って画面が見えなかったりしたのでは、学習に取り組むことができません。
そんなことが続いてしまうと、「すきま時間の活用なんてできない。やっぱり腰を据えて取り組まないとだめだ」などと考え、ふりだしに戻ってしまいかねません。

コンスタントに学習に取り組むために必要なのは、気合でも根性でもなく、こうした工夫だと思います。

2011年4月29日金曜日

モバイル性(その3)

モバイル性に私がこだわるのは、すきま時間を活用するためです。
社会人がまとまった時間を学習にあてるのはそう簡単なことではありません。誰しも一日は24時間しかありませんし、寝る時間を削ったのでは毎日続けることはできません。
では、どうしたらよいのでしょうか。
民主党がいう埋蔵金ではありませんが、そこで着目するのがすきま時間です。
まずは昼休みを有効活用できます。弁当をもっていけば、昼休みはかなり学習に当てられます。
次に目をつけるのは、通勤時間です。電車やバスに乗っている時間は、居眠りを決め込まなければ学習に当てられます。さらに、歩いている時間も利用できます。シャドーイングを含めた聴く学習だけでなく、歩いているときに見聞きしたことを英語で説明しようとすれば、表現の練習になります。
私の場合、平日でも家事を分担していますが、これも学習に充てることができます。徒歩でやっている要領で、家事をしながら学習すればよいのです。
さて、いずれのケースであっても、簡単に持ち運びでき、どこでも使える道具が必要です。そう、その道具がガジェットで、ガジェットの使い出にかかわるのがモバイル性という訳です。

2011年4月28日木曜日

モバイル性(その2)

ガジェット大きさ重さバッテリー画面コンテンツ
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110M)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆

バッテリーについては、少し解説がいると思います。ラジオ付きICレコーダーと電子辞書は、もともとかなり電池がもちます。さらに、急にバッテリーが切れた場合には、単4型乾電池を入れれば即使えます。
iPhoneはバッテリーに関しては不利です。長電話すると、バッテリーがかなり減ってしまいますし、いざ切れたときには乾電池を買ってきて入れ替えるというわけにもいきません。iPod機能やゲームなど、iPhoneならではの楽しみがありますから、学習しようと思ったらバッテリーがなかった、ということは往々にして起きます。

画面については、私はライト付きのKindle用カバーを使っているので、たとえば飛行機で移動中の暗い機内でも本を読むことができます。電子辞書(C50)はライトがありませんので、暗がりで使えない分はマイナスです。

ただ、より重視すべきだと思っているのは、明るいところで読めることです。Kindleは電子ペーパーでバックライトが不要ですから、たとえ太陽の下でも読むことができます。直射日光の下での読書は目に悪いので、進んでやることはありませんが、電車に乗っているときなどは思いがけず日光が差し込むことがありますから、これはポイントが高いと思います。

コンテンツは、辞書以外はそれ自体に備わっているものではありませんが、必要なものをどれだけ入れられるかで評価しました。

2011年4月27日水曜日

モバイル性(その1)

ここまで、愛用のガジェット(Kindle、ラジオ付きICレコーダー、電子辞書、iPhone)と長所をご紹介してきました。
直接的には書いていませんでしたが、モバイル性とでも言うべき、基本的に重視している特質があります。
  • 大きさ、重さ
    これはご説明に及ばないと思いますが、持ち歩けることが最重要です。
  • バッテリーのもち
    使いたいときにいつも使えるよう、バッテリーが長時間もつことが重要です。
  • 画面
    バッテリーのもちとも関連しますが、消費電力が大きく、明るいところで見えないバックライト方式よりも、電子ペーパーや従来の液晶が好ましいと考えます。
  • コンテンツ
    どんなに素晴らしい機能をそなえていたとしても、コンテンツがなければただの箱です。勉強に必要なコンテンツがあり、しかも必要なだけの量を持ち歩けることが必要です。

さて、上記の特質を重視するのは、やる気を削がないためです。せっかくやろうという気になっても、勉強道具が使えなかったのでは、学習に取り組まない言い訳を自分に与えてしまいます。いつでも使える、この性質を私なりに詳細化したのが、上記の4項目です。

2011年4月26日火曜日

iPhone/iPod touch(その4)

私が愛用しているアプリケーションのひとつが、Grammar Upです。

強みを伸ばすにせよ弱みを補うにせよ、測れないものは改善できませんから、まずは現状を把握することが肝要です。このGrammar Upはカテゴリーごとに出題されますから、自分の文法的な知識を測るのに適していると思います。

Grammar Upには解説が一切なく、どこが違ったのかを自分で考えないといけません。カスタマーレビューではそこを難点とする評価もありますが、計測が目的と割り切るのがよさそうです。

私の場合は、通訳案内士試験の1次筆記試験対策で活用しました。計測を目的に定期的に受験しているTOEICと違って、資格試験は合格しなければ意味がありませんから、弱点を効果的に補う必要があったためです。

2011年4月25日月曜日

iPhone/iPod touch(その3)

英語学習用にiPhoneやiPod touchに入れたいアプリケーションのひとつが単語帳です。
私が使っているのはFlashcards Deluxで、通訳ガイド試験でどれほど役に立ったかわかりません。

電子辞書ワードタンクC50(その3) で、電子辞書の「履歴」機能に関して忘却曲線に触れました。Flashcards Deluxでは、この忘却曲線に基づく手法を含め、種々の出題方法で単語を覚えることができます。
詳細はマニュアルをご覧いただくとして概略を言うと、出題方法には以下の4つの方式があります。

やり方を発明する必要はありませんし、発明できたとして、既存のやり方よりよいものができる可能性は低いでしょう。そう考えれば、よいやり方をどんどんまねればよいわけです。Flashcards Deluxにはやり方が組み込まれているわけですから、これを活用しない手はありません。

もうひとつ、Flashcards Deluxのよいところは、Webサイト経由でCSVデータをアプリケーションに取り込めるところです。PCで元データを用意すればよいので、単語帳を簡単に作れます。単語帳は作るのが目的ではありませんので、作る手間が省けた時間を学習に充てることができます。

Flashcards Deluxは、いつでもどこでも使え、目的に合った単語帳を簡単に用意でき、実績のある学習方法で効率的かつ効果的に語彙を身につけられる、強力なツールだと思います。

2011年4月24日日曜日

iPhone/iPod touch(その2)

私がiPhoneに真っ先に入れたアプリケーションは、i英辞郎Dictionary.com appです。
英辞郎のアプリケーションには、インターネット接続を前提とした英辞郎 on the WEB for iPhoneもありますが、i英辞郎はオフラインでも使えるのがメリットです。
Dictionary.com appは、発音を聴くにはインターネット接続が必要ですが、語義、用例はオフラインで検索できます。

そしてもうひとつ忘れてならないのが、国語辞典のアプリです。私はデジタル大辞泉を使っていますが、お好みの国語辞典をひとつ入れておくのがお勧めです。

英語学習のために国語辞典を使う理由は、表現のために「和文和訳」をする必要があり、その基礎力が日本語の語彙だからです。
日英の名詞を1対1に覚えて行くアプローチでは、意図を伝えられるようになるまでの道のりが遠すぎます。英語で表現する目的は、意図通りに相手に伝えることであって、語彙を増やすことは必須ではありません。自分が使える語彙を活かすために、この和文和訳が必要となるわけです。
和文和訳は、もちろん語彙単位だけでなく文単位でも行います。日本語で話すようにだらだらと文章を組み立てたのでは、表現に行き詰まります。簡潔な文を積み重ねて行くことが肝要です。

私の場合は、英英辞典を引いているときに国語辞典をよく参照します。この単語の適切な訳語は何だろう、と考えたときに、ぴったりくる語を探すためです。

2011年4月23日土曜日

iPhone/iPod touch(その1)

ガジェット読む書く聴く話す
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110M)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

私が使っているiPhoneは3Gはすっかり古い機種になってしまいましたが、iPhone 5が出るまで、これでがんばります。
それはそれとして...

iPhoneもしくはiPod touchは、使い方次第では英語学習には最強のガジェットです。何より、コンパクトであり、ここまで紹介してきたガジェットの機能のほとんどを備えています。しかも、それらにない機能も、アプリケーションで増やしていくことができます。たとえば、単語帳アプリケーションFlashcards Deluxは、通訳ガイド試験でどれほど役に立ったかわかりません。

もちろん十徳ナイフ同様に専用のガジェットにはかなわないところもありますが、いつでもどこでも英語学習に取り組める点で、どのガジェットにも優るとも言えます。

2011年4月22日金曜日

電子辞書ワードタンクC50(その3)

電子辞書でぜひ利用したい機能に「履歴」があります。

それは、忘却曲線を利用して、きっちり記憶するためです。エビングハウスの実験は、脈絡のないランダムな数字を用いている点で批判されていますが、復習の効果は誰しも実体験としてもっていると思います。

辞書なしでどんどん読んだときは、そもそも分からなかった単語や熟語が何かわかりません。辞書を引きながら読んだときでも、電子辞書はすばやく引ける分だけ記憶に残っていません。結果的には、やはり復習しないと頭に残らないと思うのです。
手間が増えますが、寝る前に電子辞書の履歴を書き出して復習し、また書き留めた履歴を翌日あるいは一週間後など決まったときに振り返れば、記憶に定着していきます。

ボキャビルには、ぜひ「履歴」機能を利用したいものです。

2011年4月21日木曜日

電子辞書ワードタンクC50(その2)

本製品に限らず電子辞書全般が備えている機能に、見出し語や説明に現れる単語をさらに検索できる「ジャンプ」機能があります。

ある程度の語彙がある学習者に対しては、英英辞典を奨める方もいらっしゃいます。確かに、頭の中で日英を切り替えずに、英語一辺倒で考えるということは学習の上で役立つと思いますが、英和辞典の方が効果的、効率的である場合も少なくありません。
抽象的な概念や、とくに専門的な名詞などは、英和辞典の方がよいと思います。たとえば、tonsilという単語に出逢ったとします。英英辞典(Oxford Advanced Learner's Dictionary)では、either of the two small organs at the size of the throat, near the base of the tongueと説明されています。しかし、人体の構造に詳しい人でもなければ、ピンと来ないのではないでしょうか。これが英和辞典(ジーニアス英和)だと、ずばり扁桃腺と書かれています。

語彙を増やす、いわゆるボキャビルは、単なる多読や語彙集ではなかなかできません。語源学(etymology)アプローチで、ある程度体型的に、効率的に語彙を増やせます。
ジャンプ機能を使って、語議イメージ辞典(大修館書店)を検索するようにすれば、語彙力を鍛えられます。たとえば、concludeだったら、共に(con)くくる(clude)という語源から、しめくくるというイメージになる、と解説されています。また、cludeから派生した単語の例も示されています。

検索そのものは簡単にできても、脳に刷り込まないことには語彙が身につきません。ですから、語義イメージ辞典まで調べ用とすると、かなりの時間がかかります。また、調べているうちにもとの文脈を見失って、作業再開に手間取り、そちらの効率を下げることにもなります。

読書の場合は、極力辞書を引かずテンポよく読むようにするか、ボキャビルと割り切って辞書を丁寧に調べていくか、いずれかのスタンスを取るのかを都度明確にするのがよいように思われます。後者の場合は、電子辞書ならではの機能を活用し、効果的に学習したいものです。

2011年4月20日水曜日

電子辞書ワードタンクC50(その1)

ガジェット読む書く聴く話す
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110M)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ワードタンクC50は2005年3月の発売で、私が購入した2007年末でさえ旧式と目されていましたが、私は英語学習用の電子辞書としては現時点でも最強だと思っています。その理由は、以下の通りです。
  • クイック起動
    電源オンから使えるまで、わずか2-3秒
  • ロングライフ
    頻繁に利用しても、いつ替えたか忘れるほどバッテリーがもつ
  • 充実の英語辞書
    英和、和英、英英、類語、口語、語源
  • 大辞林と漢字源
    第二言語を習得するには母国語の能力が大切

ワンセグのような辞書に関わらない機能は入っていません。バックライトやタッチパッドはなく、画像、音声も入っていません。この辺が旧式と見なされる理由ですが、いつでもどこでも英語学習に使えることが最も重要で、自宅にいるときはPCと併用すればよいわけです。

2011年4月19日火曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MF(その4)

私がよく使うICR-RS110MFの機能に、センテンス再生があります。これにより、ボタンひとつで、あらかじめ設定した時間だけ遡って再生することができます。私の場合は、5秒に設定しています。
デジタルオーディオプレーヤーで巻き戻せばよいではないかと思われるかもしれませんが、使い始めるとこれがなかなか使い出のある機能です。
聴き取れなかった単語があったとき、ワンタッチで5秒ちょうど戻れるので、聴き取れなかったところをすばやく再生できます。慣れてくると、本体を見ずともセンテンス再生ボタンが押せるようになります。
もちろん、よくよく聴き取れなかったときには再生速度を落とせば、よりよく聴けるようになります。

2011年4月18日月曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MF(その3)

私が本製品を選んだ最大のポイントが、ピッチを変えずに再生スピードを自由に変えられる点です。
70%のスロー再生、150%のスピード再生、それと通常の速度に戻すのは、ボタンひとつのワンタッチでできます。
スロー再生は50%までの5%刻み、スピード再生は200%までの10%刻みで変えられますが、語学学習の上ではあまり細かく変える必要はないと思います。

リスニング教材スーパーエルマーのハイパースピードトレーニングでは、150%、180%、200%、100%とスピードを変えますが、本製品を使えばどんな音声であっても、同じトレーニングができることになります。

もちろん手間暇をかければ同じことは可能です。実際、私はTOEIC対策のために、アルクの挑戦900点 TOEIC(R)テスト攻略プログラムのCDをもとに聞々ハヤえもんで各種再生速度の音声データを作成し、iPodで学習しました。
しかし、これには結構な手間がかかってしまいます。まとまった教材ならともかく、いつもやるというわけにはいきません。
やはり、どんなものでも手間なく速度を変えながら聴けるということが素晴らしいと思います。

2011年4月17日日曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MFその2)

ICR-RS110MFはラジオ付きICレコーダーですから、もちろんラジオが聴けます。
ファームウェア Ver.2.01へアップデートすると、録音予約が20件になります。(予約件数が増えたのは、正確にはVer.2.00。)

NHKラジオ英語講座や、AFN Tokyo(FEN)が聴ける地域でしたら、お好みの番組を予約するとよいでしょう。

AFNの番組で私がよく聴くのは、土曜朝7:05から放送のKim Komando Showと、平日夜7時から放送のNPR Morning Editionです。

分からないものを聞き流しても力はつきませんから、やはり自分の専門分野の番組を聴くのがよいと思います。その点では、Kim Komando Showは私に合っています。残念なのは、米国で週末にオンエアされたものを翌週末に放送するので、情報が一週間遅れることです。時差があるので、やむを得ません。

NPR Morning Editionは多様なトピックを扱っているので、すべての話題についていくというのは厳しいのですが、ゆっくり話してくれるので、聴きやすい番組です。

録音機能を利用すると、定期的に新しいコンテンツが増えるので飽きがきませんし、しかも手間がかかりません。
たとえば、USB接続のチューナーを使ってPCで録音し、iPodに転送すれば同じようなことはできるわけですが、このひと手間がくせものです。
朝の慌ただしい時間に転送したり、疲れて帰宅したあと、夜のうちに転送したりということになれば、ついついやらず終いになりがちです。
勉強の準備にかける手間はできるだけ省くのが、長く続けるコツだと思います。

2011年4月16日土曜日

ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MF(その1)

ガジェット読む書く聴く話す
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110MF)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

語学学習用のICレコーダーとしては、SANYO ICレコーダー ポータブルラジオレコーダー ICR-RS110MF(S)が最高だと思います。
この製品には、クレードルつきモデルICR-RS110MFの他に、単体モデルICR-RS110Mもあります。クレードル単体でも購入できますので、あとから買い足すこともできます。

私のお勧めは、クレードルつきモデルICR-RS110MFです。

本製品には単3のeneloopが1本付属しますが、クレードルは充電器を兼ねているので、いつでも満充電になります。これはポイントが高いです。
eneloopの充電器をもっていても、いちいち本体からeneloopを取り外して充電するのは手間ですし、うっかり充電を忘れてしまったときには、いざ使おうと思ったときには充電切れという事態を招きます。
1日たっぷり使っても放電し切ることはありませんが、万一のときでも予備のeneloopや乾電池を入れれば使えます。

クレードルの長所の2つめは、アンテナがつけられること。マンションの室内だとラジオが入りにくくなりますが、アンテナを付ければ、AM、FMとも、明瞭に受信できます。

そしてクレードルの長所の3つめは、スピーカーが使えること。ヘッドフォンにするよりも楽にし聴けます。パワードスピーカーやステレオに接続しても同じことはできますが、ひと手間増えてしまいますし、たとえば四六時中AFMを流しっ放しにしたときにはやはりバッテリーが問題になってしまいます。

これらの長所はすべて、勉強に取り組もうとするときの阻害要因を取り除いてくれます。せっかくよい機能を備えていても、勉強しようと思ったときに出鼻をくじかれてしまっては、役立てる機会が失われます。
いつでも普通に使える。当たり前だと感じられるかもしれませんが、私はこれが重要な特長だと思います。

2011年4月15日金曜日

Kindle(その3)

Kindleに限ったことではありませんが、電子書籍のよいところは、たくさんの本を持ち歩けることです。
英語学習で言えば、小説などの読物、種々の辞書、文法書など、本だったら嵩ばるのと重いのとでとても持ち歩けないような分量を、いとも簡単に携帯できます。
私が使っている文法書は、Basic American Grammar and Usage: An ESL/EFL Handbookです。A Practical English Grammarが欲しかったのですが、Kindle版がなかったので、こちらを買い求めました。
山ほど道具を持ち歩き、それを広げることができる場所でないと勉強できないのでは、学習の機会が作れません。そこへ行くと、簡単に持ち運ぶことができ、どこでも必要な書籍を使えるなら、ぐっと学習の機会が増します。たとえ使う道具が同じであったとしても、ガジェットを使うことで、楽に、ぐっと勉強時間を増やすことができます。

2011年4月14日木曜日

Kindle(その2)

昨日に続いて、Kindleについて書きます。
Kindleで気に入っている機能のひとつが、いわゆる自炊が可能なこと。それも、ごく簡単にできます。
WordやPDFをaccount@free.kindle.comに送ると、WiFiで受信する分には無料で、Kindleで受信できます。
accountは、デバイスe-mail addressの@の前です。
PDFの場合はページを基本にした表示になるので、文字の拡大縮小、文字サイズに応じたページ割り付けが可能となるよう、一旦Wordに変換するのがお勧めです。PDF to Word Converterが便利です。
この機能を利用し、私は通訳案内士の試験勉強を乗り越えました。通訳案内士試験で圧倒的な実績を誇るハロー通訳アカデミーのテキストをWordで打ち込み、上記の機能を利用してKindleに取り込みました。Text to Speech機能でオーバーラッピングを行い、定期的にICレコーダーで録音して、自分の発音をチェックしました。Text to Speechはスピードが3段階で指定できるので、発音が追いつかないうちはゆっくりにし、口が回るようになってきたら通常の速度で再生しました。
自分が話すのを聴くのは恥ずかしく、英語を聴くのなおさらですが、ぐっとこらえて冷静に分析すれば確実に効果があります。苦手な発音、つい早口で言ってしまうところ、アクセントの位置がおかしいところが分かります。弱点が見えさえすれば、対策のしようがありますから。

以下は、ハローの教材サンプルPDFをWordにしてKindleに取り込んだものです。

2011年4月13日水曜日

Kindle(その1)

ガジェット読む書く聴く話す
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110M)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

最初にご紹介するガジェットは、Kindle 3Gです。3Gモデルは、その名が示すように3G回線が利用できますが、何と言っても通信費が無料というのが魅力です。もっぱらWiFiしか使わない、という方は、より低価格な3Gなしモデルでも十分です。

「Kindleが嫌い」という方は、画面のリフレッシュのときの反転がどうしても気になるとおっしゃることが多いようです。多分に慣れのようにも思いますが、好き嫌いばかりは仕方ないので、読者の皆様が気にされないことを願います。
Kindleで読書しているときにカーソルを動かすと、右図のように自動的に辞書を検索することができます。この状態では最初の部分しか表示されませんが、改行キーを押下することで、辞書を参照することができます。
読書の途中で辞書を引くのは手作業でも構わないわけですが、電車で立っているときには難しく、また思考が中断されるので、お手軽に辞書を引けるのは意味があります。
ただ、Kindleに同梱の辞書Oxford Dictionary of Englishはネイティブスピーカー向けで語彙が難しいので、Merriam-Webster's Advanced Learner's Dictionaryのような、英語学習者向けの辞書を導入した方がよいと思います。
ちなみに、私はかつて、Longman Dictionary of Contemporary EnglishCollins Cobuild Learner's Dictionaryaを使っていましたが、いずれも限られた語彙で説明されており、孫引きの必要がありません。
英辞郎を導入することも可能です。素直にKindleにインストールできる英辞郎●MOBI/Kindle対応版がお手軽です。

2011年4月12日火曜日

英語学習にガジェットを使うわけ

英語学習にガジェットが有効だと考える理由は、大きくふたつあります。ひとつは、携帯性がよく、場所に制約されることなく勉強できること。そしてもうひとつは、デジタル機器ゆえの機能性により、効果的、効率的に能力を伸ばすことができることです。

勉強しようと思ったときにまず問題になるのは、時間がないことでしょう。誰しも1日は24時間しかありません。勉強時間を確保するには、ふだんやっていることを効率化するか、睡眠時間を削るしかなさそうに思えます。しかし、通勤途中や移動時の電車の中、昼休みなど、ガジェットを活用することで、ちょっとした隙間時間にも勉強ができます。歩いているときや、家事をしているときにも、聴く、話すという練習が可能です。この場合にとくに重要なのは、軽く、嵩張らないことです。

さらに、デジタル機器ならではの機能があります。たとえば私が使っているICレコーダーは、ピッチを変えることなく再生速度を変更できます。電子辞書には、複数の辞書を同時に検索できる横断検索機能、辞書を参照中に孫引きできるジャンプ機能、覚えたい単語をマークする単語帳機能、検索したエントリーを記録する履歴機能があります。これらはすべて、デジタルのなせるわざです。

時間を捻出し、効果的、効率的に英語を学ぶために、ぜひガジェットを活用したいものです。

2011年4月11日月曜日

ガジェットとお役立ち度

ブログ開設の案内に続く、実質的には記念すべき初回となる記事には何を取り上げようかと思いましたが、まずは本ブログの名に恥じないよう、私が使っているガジェットと、お役立ち度の評価軸から取り上げようと思います。
私が現在主に使用しているガジェットは、以下の通りです。
  1. Kindle 3G
  2. 電子辞書(ワードタンクC5I0)
  3. ラジオ付きICレコーダー(ICR-RS110MF)
  4. iPhone 3G
これらのガジェットのお役立ち度について、評価軸(メトリックス)と評価を述べようと思います。
私が思う評価軸は、読む、書く、聴く、話す、それと携帯性です。

ガジェット読む書く聴く話す
Kindle☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110MF)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
iPhone 3G☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ガジェットは、時と場合と目的(TPO)に応じて選択することになります。通訳案内士試験を例にとると、私が使用したガジェットは、1次試験と2次試験で随分異なります。
1次試験では日本の文化を説明するため、ボキャブラリービルディングに力を入れましたので、iPhoneの単語帳アプリケーションを最もよく使いました。
2次試験は英語での面接だけですから、KindleとICレコーダーをよく使いました。Kindleには、いわゆる自炊で用意したコンテンツを入れ、Text to Speech機能での読み上げもよく利用しました。読み上げと同時に話す(オーバーラッピング)、あるいは音読して、それをICレコーダーで録音し、自分の発音をチェックしたのです。
ただ、2次試験でもiPhoneは活躍しました。いつでも持ち歩いているので、ちょっとした隙間時間を利用してボキャブラリービルディングしたのです。

効果的で効率的な学習には、TPOに合わせて適切なガジェットを使うことが肝要です。
上記の評価軸の他、大きさ、重さ、それとバッテリーのもちを全体的に勘案した、モバイル性とでも呼ぶべき評価軸がありますが、これはいずれ機会を改めて触れます。

2011年4月10日日曜日

ガジェットを活用した英語の勉強法

このブログでは、私がTOEIC 900超えと通訳案内士(英語)試験の合格を果たした、ガジェットを活用した英語の学習法をご紹介しようと思います。
ひとくちに英語の勉強と言っても、何をやりたくて、どのような能力を、いつまでに、どれだけの時間と費用をつぎこんで身につけたいのかによって、方法論は変わってきます。
巷には英語の勉強法に関する情報や教材があふれかえっていますが、このような観点から体系的に記載したものは寡聞にして知りません。また、ガジェットについても、単に道具もしくはコンテンツの紹介に終わってしまっているものがほとんどのように思われます。たとえば、iPhoneやiPod touchを使おうとか、それらに入れるコンテンツのCDやPodcastの提供や紹介といった具合です。
本ブログでは、英語を学ぶことのビジョン、戦略、実行について、できるだけ体系的に解説したいと思います。ガジェットはあくまで道具ですが、道具は戦略を変えます。ガジェットの選択、活用方法、コンテンツについて、ねらい、効果、活用の勘所を解説します。また、ビジネス書なども含め、英語を学んで行く上で参考になる書籍の情報も記載します。
あわよくば書籍化もしたいと目論んでいますので、このブログを読んでくださった方からのフィードバックを期待します。
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